【今週のひとこと】 「歩くこと!」やつはメールマガジン Vol.548

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この数値は何かといえば、自分が最近1日に歩いた歩数です。

今、健康のために1日1万歩以上を目指して、朝夕と歩いています。

アメリカの研究では

「1日8,000歩で死亡リスク半減」

という報告データも取り上げられました。

40歳以上のアメリカ人の成人4,840人を約10年間にも及んで追跡調査。

4,000歩の人を基準に考えると

2,000歩の人は、死亡リスクが50%以上も上回り、心血管疾患による死亡リスクも50%以上、がん死亡リスクも23%上回る結果となりました。

一方で8,000歩の人は、死亡リスク、心血管疾患リスクは50%以下、がん死亡リスクも33%下回る結果。

1万歩以上になると、すべてのリスクが半減、1万6,000歩までになるとすべてのリスクが70%ほども低下します。

体質にもよりますが、統計的には、1日に歩けば歩くほど、基本的に日々健康に過ごせるだけでなく、寿命が伸びる(死亡リスクが減少する)可能性があるのです。

そして、重要なのは、ただ寿命が延びるのではなく

「健康寿命」

が延びること。

日本は、長寿の国として知られてますが、介護などの必要がなく、日常生活を支障なく過ごせる期間の「健康寿命」を見ると

男性:72.14歳

女性:74.79歳

が平均となっており、平均寿命(令和元年)

男性:81.41歳

女性:87.45歳

と差し引くと

男性:9.27年

女性:12.66年

と、平均して約10年ほど、何かしらの介護支援が必要な期間があります。

この10年ほどの介護支援が必要な期間を少しでも減らすことができるツールとして

「ウォーキング(歩行)」

が役立つことが知られています。

一般的に、人間の筋力や体力は、20代をピークに10年ごとに5%から10%低下するようで、

20代のピークから30%以上も体力が低下すると、自立した生活が困難になると言われています。

個体差はあっても、普段から何もしないで不摂生な生活を続けていると、

上記であげた通り、男性で72歳、女性で74歳頃には、介護支援を受ける可能性もあります。

この体力の低下を30%以上はもちろん、少しでも抑制させるのにウォーキングは有効的であり、健康寿命を保つために、年齢によって、以下の歩数を1日歩くのが体に良いと言われています。

40歳から59歳:8,000歩から10,000歩

60歳から64歳:8,000歩

65歳から74歳:7,000歩

75歳以上  :5,000歩

日本人の平均歩数は、統計によってまちまちですが、

おおよそ

6,000歩から7,000歩

のようです。

でも、生活スタイルによっては、

1日に5,000歩以下、2,000歩以下という人もいるかもしれません。

たまたま動かない日が1日、2日なら良いですが、

常日頃から動かない日ばかりだと、若くしても病気になったり、

何よりも将来に介護、寝たきりになってしまうリスクが高まってしまいます。

年々便利になる交通手段ですが、そんな時代だからこそ

「あえて歩く」

「ただ歩く」

ことを意識し、是非とも西洋医学や薬に頼る前に、歩く習慣を身に付けることをオススメします。

自然治癒、自発的治癒を世界に提唱している医師のアンドルー・ワイル博士の著書

「癒す心、治る力」(角川文庫ソフィア)

の中では、第十二章「活動と休息」に

「ただひとこと、歩け!」

というタイトルの文章があり、そこには以下のように書かれています。

——————————

(引用開始)

からだに適度な運動とじゅうぶんな休息の機会をあたえることによって、自発的治癒が起こる機会をふやすことができる。

からだの運動はじつにさまざまな方法で治癒系のはたらきを活発にする。

血液の循環をよくし、心臓のポンプ作用を強化し、動脈の弾力性を高める。

と同時に、呼吸器系のはたらきを円滑にし、酸素と二酸化炭素の交換を促進して、からだが代謝産物を排出するのを助ける。

代謝産物の排除はまた、呼気のいきおいと腸の運動によって助けられる。

さらに、脳からのエンドルフィン分泌を促進し、抑うつ状態を改善して、気分を爽快にする。

代謝とからだ全体のエネルギー効率を高める。ストレスを緩和し、深いリラクセーションと眠りをもたらす。

そして、免疫機能そのものを高める。ようするに、からだの治癒力を高めようとするいかなるプラグラムにも、規則的な運動は欠かせないということである。

(中略)

わたしが会ったもっとも健康な人たちは、みんな歩くことが好きな人ばかりである。

転移性腎がんから完全に回復したシン・テラヤマは、毎日できるかぎり朝食前に歩くように知っている。そして、できるだけ速いペースで、必ずのぼり坂を選ぶようにしている。

最近、モンタナ州で行ったワークショップの参加者に76歳の女性がいた。

いっしょに山道を歩いて、わたしは彼女のスタミナに驚嘆した。

元気はつらつとした彼女は年齢よりもはるかに若く見えた。

わたしがもっと驚いたのは、両親は2人とも50歳代で亡くなり、彼女自身も丈夫な方ではなかったが、意識的に歩くことを始めてから健康になったという話を聞いたときだった。

(中略)

というわけで、運動にかんするわたしのアドバイスとコメントは短く、ひとことですまそう。

「歩くこと!」

それだけだ。

わたしの見解では、歩行はからだに一番良い身体運動である。

歩行には治癒系をスムーズに働かせ、病気のときも自発的治癒を起こりやすくさせる力が秘められている。

他のすべての運動にまさる歩行の利点は数かぎりない。

(中略)

わたしはこれまでの人生でさまざまな運動をやってきたが、

「やっぱりこれだ」

と思うのは歩行である。

年を重ねるにしたがって、からだとこころと治癒系を良好な状態にたもつために、人はますます歩行をたよりにするようになるだろう。

(転載終了)

——————————

いかがでしょうか?

自分自身、体調を崩すことがきっかけで、

瞑想を始め、からだの声を聴くと

「歩きたい」

という衝動から、知識もなく歩き始め、その間に健康情報を拾い集めると、

やはり、どこを見ても自然治癒力を高めるベースに

「歩くこと」

が出てくるのに気づきました。

実体験からも、歩行は万病の治癒効果があり、未病対策にも抜群の効果が期待できます。

何より、健康寿命を高め、最後の最後まで、自身の肉体を有効利用できるためにも歩行は役立つもの。

「普段、自分はどれだけ歩いているかな?」

万歩計でもないと、なかなか自分の1日の歩行量は把握できませんが、

今はスマートフォンも優秀であり、アプリを1つ入れてスマホを持っていれば、自動的に1日の歩数を算出してくれます。

自分が使っているのは、シンプルな歩数計アプリ

それぞれに合った形で、是非とも“歩くこと”を日常にどうぞ。