真菰ジャングルとマコモハウス

日本のマコモ本部、気仙沼のリバーヴさんを再び訪問。
 
今回は真菰の収穫現場を視察しましたが、ここはもう
 
「真菰ジャングル!」
 
です。

 
低いものでも2m、大きなものは3mを超えるほど巨大に。
 
リバーヴさん直営農場は、全部で5町歩(約15,000坪)もあり、さらに他からも委託して栽培してもらっているので、さすがに規模がケタ違い。
 
真菰は稲とは違い、すべて手刈り、手作業の処理となるため、それはそれは重労働です。
 
でも、今でも80歳以上の地元のお爺さんお婆さん達が30年以上も収穫作業に関わっており、その腕前はプロフェッショナル。
 
真菰も元気ですが、何よりお爺さん達もめちゃくちゃ元気。
 
真菰を中心に、とても良い地域の循環システムが出来ていました。
 
真菰一筋100年のリバーヴさんは、マコモダケが目的ではなく、真菰の葉を発酵させて、健康食品である
 
「マコモ」
 
のパウダーを作るのが目的のため、葉の部分が命。
 
収穫した真菰の葉をその場でぐるぐる巻いて1日、2日乾燥させて水分を抜き、輸送しやすくなったらハウスでパサパサの茶色くなるまで、1ヶ月から2ヶ月乾燥させます。
 
普通の真菰の乾燥は、日の当たらないところで、緑のまま陰干しですが、マコモ菌を生み出す発酵マコモパウダーの母体として仕上げるには、ハウスでガンガンに変色するまで乾燥させるようです。
 
この乾燥中のマコモハウス。
 
脳みその奥までリセットされそうな最高に気持ちの良い香りとエネルギーの聖地。びっくりしました…。
 
うちもすでに少量はやってますが、来年春には、リバーヴさんより真菰を株分けして頂き、八ヶ岳も真菰栽培を本格的に取り組んで行きます。
 
真菰には、マコモダケ(変異種)と真菰(在来種)がありますが、在来種は菰米(こもまい)というワイルドライスが採れますが、マコモダケの方は菰米は採れません。
 
逆に在来種ではマコモダケは採れないので、どちらかを選ぶことになりますが、この両方がバランス良く交配した品種からは
 
「菰角(こもづの)」
 
と呼ばれる真菰墨(まこもずみ)の原料が良くできるため、その品種をピンポイントで栽培していくと真菰墨に特化した真菰栽培などもできます。
 
真菰墨は、古来よりお歯黒などに利用されてきた伝統文化があります。
 
出雲、南朝の象徴である真菰。
伊勢、北朝の象徴である大麻。
 
これらの統合も水面下で進んでおり、真菰と大麻の2つの神草が再び日本に復活する時も近いように思います。