10月29日午前0時30分頃、X1.0の太陽フレアが発生。

太陽黒点から噴き出す爆発現象のフレアには、A,B,C,M,Xの5段階のレベルがあり、Xフレアは、最大規模のフレアです。
とはいえ、X1.0(=M10)は、Xフレアの中では最低クラスで、Mクラスに近いものではあります。
Xフレアそのものは、年に数回発生するので、決して珍しい現象ではありませんが、地球への影響を考えると、大事なのは
「フレアの向き」
であり、今回は見事に地球方向に向かって太陽さん、思いっきりオナラを出しました。
ブホォ〜っと。
このフレアには、大量のプロトン、磁気エネルギーが含まれており、太陽風に乗って地球に磁気嵐がやって来ます。
電子レンジで地球が軽くチンされちゃう感じです。
ごく稀に、どこかの国で大規模停電や大規模通信障害が発生しますが、これは太陽フレアによるものが多いです。
でも、影響を受けるのは人工物だけでなく、超精密な磁気エネルギーで動く人間もまた、太陽フレアにモロに影響を受けるもの。
突然立っていられないほど強烈な睡魔に襲われたり、発熱したり、頭痛がしたり、自律神経が乱れたり。
太陽風に乗って、その影響がやってくるのは、フレア発生から平均で2日程度。
今週末、特に日曜日は地球全体に大きな磁気エネルギーの乱れが発生すると見込まれています。
大きな心配はありませんが、皆さん一応体調管理にはお気をつけくださいませ。
また、人工物、人間だけでなく、最も大きく影響を受けるのは、地球そのもの。
太陽フレアによってオーロラ現象が発生することは知られてますが、地球がチンされ、マントルに磁気エネルギーが入り込むと、マグマも活性化されます。
阿蘇山の更なる噴火だけでなく、世界各地で地震の発生にも注意すべきタイミングです。
10年前、東日本大震災発生の約30時間前には、同じく太陽でX1.6の大規模フレアが発生していました。