生まれかわりの旅 出羽三山

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やつはメールマガジン Vol.493

発行者:やつは代表 滝沢泰平
   ( 令和2年07月03日 号 )
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今日のお知らせ(NEWS)

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生まれかわりの旅
出羽三山

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ただいま山形県に滞在中。

本日で3日目であり、昨日と一昨日と

「出羽三山(でわさんざん)」

を巡っておりました。

出羽三山は

羽黒山(はぐろさん)
月山(がっさん)
湯殿山(ゆどのさん)

の3つの霊山の総称。

羽黒修験道では、

羽黒山が現世の幸せを願う「現在」の山、
月山は祖霊が鎮まる「過去」の山、
湯殿山は新しい生命を表す「未来」の山

と見立てられおり、
三山めぐりは現在、過去、未来をめぐる

「生まれかわりの旅」

として江戸時代の庶民の間に広がりました。

それこそ伊勢神宮に匹敵するほどの聖地として崇められ、
東に存在する出羽三山を詣でることを「東の奥参り」と称しており、

伊勢神宮を「陽」 
出羽三山を「陰」

ととらえ、参拝は対を成すものと信じられ

「一生に一度は必ず東西の参拝を成し遂げねばならない」

という風習があったほどです。

今でこそ、山伏や修験道人気も高まり、
その聖地となる出羽三山の知名度が少しずつ上がってきましたが、
それでも名前は聞いたことがあっても、なかなか直に訪れたことのある方は少ないのではないでしょうか。

でも、神社巡りなどが好きな方は、是非とも一生に一度は出羽三山を訪れた方が良いと思います。

自分自身、出羽三山は2015年に

鳴海周平さん(健康エッセイスト/アースヒーラー)
長典男さん(元高野山僧侶)

と一緒に訪れた以来、今回で2度目ではありましたが、
やはり何度訪れても

「ここはすごい・・・」

と見えない存在、エネルギーをビンビンに感じるところ。

羽黒山(現在)、月山(過去)、湯殿山(未来)は

妙見信仰(羽黒山)、月信仰(月山)、太陽信仰(湯殿山)の象徴であり、
この文明の信仰の流れを表現していると長典男さんは教えてくれましたが、

今回個人的に

「天(月山)地(湯殿山)人(羽黒山)」

という印象も感じ、特に三次元世界において三山にも使われている

「三」

という数字の意味が、この世界でとても重要であることを表現しているようにも思えます。

三位一体、三種の神器、三角から初めて面ができることなどなど、
古代のいわれからも、量子力学などの観点からも三はとても大事なもの。

陰と陽の二元性に加えて中心の中庸を入れての三。

陰も陽もどちらも必要不可欠であり、
また中心があっての陰陽でもあって、今の

「人々の二極化の時代」

は陰に偏るとか、陽に偏るではなく

「中心に近づく人」
「中心から離れる人」

の二極化であることを強く感じます。

「あれ?同じ意識や方向性かと思っていたけど、最近あの人とはちょっと価値観が合わないな?」
「おや?あの人、目に見えない世界のことを詳しくは理解していないけど、感覚では分かっている人だよね」

スピリチュアルを生きている人も、リアルを生きている人も
今は中心に近い距離感にいる人はそれぞれ近づき、
中心から離れる人もまたそれぞれくっつくタイミング。

どっちが良し悪しもありませんが、
宇宙の流れが中心へと向かっている今は、
中心から離れていくと、少し生きづらい世界にはなっています。

二元論を超えた世界でないと、悪を退治しようとも、実際は正義と正義の衝突になり、
いつまで経ってもグルグルと堂々巡りを続けて次に進めません。

その中で「三」の意識、視点を持つことが極めて大事なタイミングであり、
それを感じるために出羽三山は、とても良い統合・調和の聖地だと思っています。

そして、出羽三山の中の

「奥の院」

と呼ばれる最大の聖地は、なんと言っても湯殿山。

かつて空海が

「高野山と対なる聖地」

として開いたとも云われがあるほどの地ですが、

ここは

「語るなかれ、聞くなかれ」

と伝承があるほど、今でも

「湯殿山で見聞きしたことは決して口外してはいけない。それについて聞いてもいけない」

と言われています。

だから湯殿山については、何も言えないし、是非とも何も知らずに訪れて、
あるがままを感じて欲しい場所です。

おそらく感じ方は人それぞれですが、
人によっては、一気に意識の次元が変容するかもしれません。