始まった大麻解禁の流れ

大麻を巡る世界の動きにセンセーショナルなニュースが飛び込んできました。


国連、大麻と大麻樹脂を「最も危険な薬物」のリストから除外

(転載開始)
国連麻薬委員会は2日、大麻と大麻樹脂を最も危険な麻薬に分類していたリストから外すことを承認した。これにより、大麻の医療的価値を認めることになる。
大麻と大麻樹脂は1961年の麻薬に関する単一条約で、特に危険な麻薬として「スケジュール4」の等級に分類されていた。
これはヘロインやオピオイドなどと同じくらい危険性が高いという位置づけだった。
しかし世界保健機関(WHO)が大麻と大麻樹脂をこの等級から外すことを勧告。国連麻薬委員会は2日の採決で、WHOの勧告を賛成多数で承認した。

スケジュール4の麻薬は「依存性が高く、乱用の危険が大きい」だけでなく、「特に有害性が強く、医療的あるいは治療的価値は極めて限定的」とされている。
国連麻薬委員会が承認したことで、大麻と大麻樹脂はこの分類から外され、医療的価値も認められる。
ただし依然として「スケジュール1」の分類に基づく規制対象となる。
今回の等級変更が各国政府の薬物規制に直ちに影響を与えることはなさそうだが、国連の規制を参考にしている国では医療用大麻の合法化に向けた動きが加速する可能性もある。
等級変更は賛成27、反対25で可決された。米国、英国、ドイツ、南アフリカなどが賛成票を投じたのに対し、ブラジル、中国、ロシア、パキスタンなどは反対に回った。(転載終了)

ついに国連が、事実上

「大麻は麻薬ではない」

と認めたような方針。

とはいえ、まだ規制はあるので各国で法の管理下に置かれるのは間違いありませんが、この流れを受けて2021年は、急速に世界中で大麻の法規制は緩和されると思います。

アメリカなどは、その代表的なもので、
経済評論家の渡邉哲也さんは、現在の全米での大麻解禁について、
以下のような見解を示しております。

「今後、全米で大麻解禁となる可能性がある」
「もともとバイデン氏は薬物に厳しい立場。しかし、大統領選で大麻合法化を積極推進する民主党極左勢力の力を借りて当選したため、彼らの意見に耳を傾ける必要がある。連邦政府レベルでの大麻合法化の可能性が高まっているわけです」
「上院で民主党が多数となれば、米連邦レベルでも大麻合法化に向けた動きが加速する」
「米国で大麻が合法化されれば、それに影響されるかたちで、日本でも解禁を求める動きが強まるだろう」

https://news.livedoor.com/article/detail/19301071/

自分自身、大麻、ヘンプに関しては、本やブログ、講演会などを通して、もう7年以上も発信してきています。

この業界の経過を観察してきた身をからすると

「ようやくここまで来たか」

と思うところもありますが、ただ単純に大麻解禁が推進されることを喜んで良いものか微妙なところもあります。

国連も動き、アメリカも動くような世界的な流れは、
完全に“利権”が動いている証拠であり、
これまでに石油などに集中していた利権(お金)が、大麻に集中して来ています。

結局は、ピラミッド構造の頂点にいる一部の利権保持者に、多くの資金が流れて吸い上げられる仕組みでしょうが、それでも大麻がもたらす人類への恩恵は大きなものとなります。

今は、医療分野のみの活用が各国で注目されておりますが、
大麻の最大の強みの1つは

「石油で作れるものは大麻でも作れる」

というもの。

自分自身も嗜好品や医療利用の部分よりも、
この産業に幅広く活用できる部分を兼ねてより大麻解禁のメリットとして伝えております。

大麻は、プラスチックに加工することもでき、すでにメルセデスベンツなどでも、
大昔から大麻プラスチックが、車のボディなどに利用されてきました。

住宅建材でも今後は注目され、大麻で住宅が作れる時代もやってきています。

石油と違い、地下から無理やり引っ張り出した有限資源ではなく、
地上にある無限資源の1つが大麻。

たった90日で3m以上にも成長し、栽培過程で、農薬や化学肥料も不要であり、
それどころか、土壌改良から空気清浄までやってくれる優れものの植物。

もともと「麻」の地名が多い日本は、世界有数の大麻国であり、
その歴史は、縄文時代にまで遡り、世界最古の大麻文明国でありました。

これから日本で大麻栽培が解禁されると
汚染に汚染されてしまった、現代の日本の農地などの浄化にも役立つことが期待されています。

でも、いつまでも“自給”という概念が薄く、輸入する側、消費する側、
のスタンスを取る日本においては、
世界的な大麻解禁の流れにも巻かれ、搾取される側となっていくことでしょう。

日本古来からの固定種の大麻草には、薬効成分は濃縮されておらず、
いわゆる極端な幻覚症状のような麻薬的効果は、ほとんどないと言われています。
(現在はハイになりやすいように品種改良されたり、ケミカルな成分を混ぜた合成大麻が闇市場に出回っている)

世界は大麻解禁の流れが主流と報道されながらも、
日本では毎日のように大麻に関する逮捕者の報道がされるギャップの社会。

180度違う内容でも、両方とも現実であり、
中庸的で俯瞰できる立ち位置にいないと、偏った情報だけで凝り固まってしまいます。

なぜ、天皇陛下が即位するのに必須な祭祀「大嘗祭」において、
これがないと、天皇になれないと言われる神聖なる生地が大麻なのか。

造られた日本と本当の日本が入り混じった現実をどう生きるかは、本当に人それぞれ。

テレビの世界だけも真実を得るのは難しいし、
ネットの世界だけでも真実を得るのは難しい時代です。

自分で考え、直感で感じることが、ますます問われる2021年からの社会となりそうです。

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