ニュージーランド滞在2日目。
時差4時間とはいえ、日本より時差が進んでいるのは慣れず、早くも時差ボケ中です。
今日はニュージーランドのオークランドにて講演会。
現地在住の日本人の方々を中心に
「これまでの活動10年間」
「これから目指す活動」
のことなどを紹介させて頂きました。
その後は現地在住の日本人の皆様との交流会も。
オークランドは、ニュージーランド北島の中でも
首都に続く大都市。
そして世界中から大人気の移民の地域です。
日本人も数多く移住してきており、
現地にもたくさん日本人がいましたが、お話を聞いていると
「移住5年」
「移住して7年」
などなど、今回お会いした多くの日本人がニュージーランドへ
ここ10年以内に移住したばかりの方々でありました。
そして、共通するのは、多くの人のきっかけが
311
の東日本大震災。そして原発事故。放射能問題。
日本や北半球に危機を感じ、安息の地を求めて、多少時期のズレはあるもののニュージーランドへ移住した人が非常に多かったです。
確かに、ここは南半球。
原発もない国であり、再生可能エネルギーへの取り組みも高く、
女性の社会進出や学校教育も力を入れており、何より自然環境が大変豊かな国。
そして、最も重要なのが
永住権
であり、ニュージーランドは、最近こそ少し厳しくなったものの、他の諸外国に比べて永住権の取得に比較的ハードルが低いそうです。
だからこそ、世界中から移民が増えているのもあると思いますが、日本人でも、ある程度仕事を継続して、一定の収入もあると、5年から6年ほどで永住権も獲得できるようです。
やはり、本格的な移住ともなると、永住権があるのとないのでは、その国での過ごしやすさ、人生設計も大きく変わってくるので、日本を飛び出してニュージーランドへ移った方の最初の目標は、なんと言っても
永住権の取得
となります。
一度永住権さえ取れれば、不動産の取得や社会保障など、この地で生きていく環境がより整い、そして仕事や生き方も捉われず、自由な生活ができますが、一方で永住権を取るまでは、ある程度は決められた枠の中で生活しないといけないそうです。
本当はやりたい仕事があっても、ある程度の収入水準を得るために、やりたくもない仕事をやらないといけなかったり、一定期間は同じ職場できっちりと働かないといけなかったり、それでもその場にいた多くの日本人の方々は、うまくみんなで助け合って永住権を取得されてました。
まだ二日目であり、詳しい状況は分かりませんが、おそらく日本からのニュージーランド移住というのも、ある程度の時期による波があり、最新だと、やはり311をきっかけに急増した波が大きいのだと思います。
そういった方々が、今のタイミングで次々に永住権を取得し、そして滞在中に繋がった日本人ネットワークがとても良い感じで広がっているのも感じました。
スピリチュアルというより、自然環境や持続可能な社会づくりに関心の高い人々が移住しており、今回の講演テーマにも共感してくださる方々が多く、個人的にもとても刺激になる交流でありました。
きっと、この地からもこれから新たなプロジェクト、面白い繋がりが次々に始まっていくことだと思います。
とはいえ、夢や希望を抱いてニュージーランドへ訪れた人の中には、実際には思っていたのとは違う現実を知った方も多くいるようです。
まだお話を聞くだけで、実際には分かりませんが、確かに日本から比べると自然環境への配慮など非常に高い意識を持っている国に感じますが、実際は酪農などの影響で河川が汚染されたり、土壌も豊かではないので農業も厳しく、また何よりも物価が非常に高く、その中でも都会での家賃は驚く金額であります。
今回訪問したオークランドなどは、普通の賃貸の家賃が、日本円にすると月20万円ほど。
もちろん最低賃金が、日本円で1500円から1600円ほどなので、日本よりも倍近く高いのもありますが、それでも収入に対する賃料が占める割合は非常に高いそうです。
そのためシェアハウス、シェアルームなども珍しくはなく、それでも生活するために仕事に追われてしまう、お金を意識しながら生きていかざるを得ない方も多く、都会暮らしも楽ではないようです。
これはオークランド、ニュージーランドに限らず、日本もまた都会では同じこと。
もちろん女性の働きやすさ、生活の中における仕事の比重などは、また日本とは全然違うとは思いますが、ただニュージーランドでも、田舎に行けば行くほど、仕事もなく、学校もない状況なので、やはり移住初心者にとっては、ある程度の都会地域でないと移住は容易ではないそうです。
そして、最近は中国人の移民も多くなり、不動産投資も盛んで、それらが物価や地価を上げている1つの要因になったり、地域の雰囲気もちょっと変えていってしまっているとも。。。
また羊の国の印象ですが、最近は羊よりも牛の飼育の方が盛んであり、それも羊毛ビジネスはあまり利益にならず、牛の方が儲かるからとか。
現地に住んでいるからこそ、見えてくるニュージーランドの良し悪しをたくさん聞けて、まだ二日間ですが、とても勉強になっております。
もちろん良いところもたくさんあり、それらはまた追ってご紹介できたらと。