流氷と刑務所で有名な網走へ。
まずは、うさと服の展示会も開催されている
「流氷硝子館」
を訪問。
ガラス製作には大量の燃料を使うことに違和感を感じ、流氷硝子館では、持続可能な社会づくりに向けてサスティナブルな活動に取り組み、ゴミとなった
「廃蛍光灯」
をリサイクルしたガラス
「エコピリカ」
を原料に使用しています。
流氷で有名な網走ですが、やはり温暖化の影響などもあって毎年流氷も少なくなっているようです。
流氷には、植物プランクトンの餌となる鉄分や植物プランクトンそのものが付着しており、流氷が溶けると、それを餌とする動物プランクトンが増殖し、またそれらを餌とする魚などが集まってきます。
つまり流氷が少なくなると、海をベースとした生態系のバランスやサイクルにも影響が出てしまいます。
自然界の循環は、とても繊細ですべて繋がっているからこそ、逆に小さな循環の一歩が、思わぬ大きな調和を取り戻すきっかけにもなるので、流氷硝子館の活動のように、やはり企業も個人も、この先はサスティナブルな取り組みが重要だと感じました。
うさとの服は、その先駆的活動のモデル。
この場所で、うさと服の展示会はぴったりですね。
そして、せっかく網走まで来たのだから、かの有名な
「網走刑務所(博物館 網走監獄)」
も見学に。
中央見張所の1箇所から5方向すべての舎房を監視できるという
「五翼放射状平屋舎房」
は、建築物としても評価が高いもの。
確かに見張所に立つと、5つの廊下が全部見渡せ、まるでチャンネルの違うパラレルワールドを観ている気分で、とても不思議な感覚でした。
こんな厳重な網走刑務所でさえも、見事に脱獄した囚人がいます。
26年間の服役中に4度の脱獄を決行し、
「昭和の脱獄王」
と呼ばれた白鳥由栄。
3度目の脱獄の舞台となったのが、ここ網走刑務所です。
白鳥は、独房で手錠と監視口に毎日味噌汁を吹きかけ続け、味噌汁に含まれる塩分で鉄を錆びさせて格子を外すと、自身の関節を脱臼させ、監視口をくぐり抜けて脱獄したそうです。
色々と学びある!?網走訪問でした。