GDW(国民幸福度)の重要性を提唱する下村博文さんとの出逢い

珍しく“政治”のことに触れます。
 
自分自身は、特定の政党を普段から支持しておらず、正直日本の政治には、昔からあまり期待はしてません。
 
だから、政治や国に頼らず、自分たちの手で過ごしやすい社会を構築しようと、地域コミュニティに関わっている次第です。
 
でも今回、1人の政治家とお話をして、また本も読ませて頂き、人生で初めて
 
「この人に日本の政治を任せたら面白いかも・・・?」
 
と思える人との出逢いがありました。
 
それは、自民党の
 
「下村博文(しもむらはくぶん)さん」
 
という方。
 
少し前まで、自民党の政調会長を担当しており、元文部科学大臣であり、世界経済フォーラム(ダボス会議)にも出席するような政治家の大御所。
 
「とにかく素晴らしい魂を持つ政治家だから」
 
と信頼する方からご紹介いただき、選挙前に何度かお電話で話す機会がありました。
 
色々お話もお聞きし、またYouTube動画や本を読ませて頂くと
 
「これって、我々のコミュニティが目指しているような世界観?」
 
と思ってしまうほど、打ち出す考え方、方向性のほとんどに共感できました。
 
まず、自分はまったく博文さんのことを知らなかったので、同じような人のためにも簡単に博文さんをご紹介します。
 
下村博文さんは、群馬県の高崎市出身で現在67歳。
 
政治家の家系などではない普通の家庭の三人兄弟の長男でしたが、ご自身が9歳の時、お父さんが交通事故で亡くなってしまい、母子家庭となります。
 
ここが、現在に至るまでの下村さんの人生における最大の転機であり、お父さんの死、そして母子家庭育ちという環境が、政治家を志し、みんなが生きやすい世の中を創ろうとする、すべての原点・原動力になっています。
 
今でも母子家庭は楽ではありませんが、当時は手当ても仕事もなく、女手1つで子供3人を育てるのは容易ではないことで、子供ながらも下村さんは仕事しながら家族を支え、勉学に励んでいたようです。
 
こうして苦労を重ねながらも、政治家の道を目指して、なんとか早稲田大学に入学。
 
大学4年生には、私塾を開くほど、教育に関しては若き頃から才能に溢れており、そのまま塾は会社として大きくなって、生徒も2,000人を超えて上場する手前までにも成長。
 
実業家としても商才の手腕があったようです。
 
ただ、26歳の時には、目先のことではなく遥か先の30年後のビジョンを思い描いており、自身は国会議員となって、56歳には文部科学大臣になると決めていたそうです。
 
そのためには、いつ国会議員となり、その前にいつ都議会議員となるかを逆算して、若い頃から未来に向けての一歩を着実に歩み、そして見事に、有言実行で58歳に本当に文部科学大臣になることを実現したほどでした。
 
掲げたビジョンを現実化する力が半端ではない博文さん。
 
それだけに良いビジョンを掲げたら、本当にそれを実現してくれる可能性が高いし、その逆もしかりです。
 
でも、この下村博文さんが掲げる、政治的な思想やビジョンは、本当に素晴らしいもの。
 
その詳細は、博文さんの最新の著書
 
「GDW興国論 幸福度世界一の国へ」
 
に書かれているので、是非とも政治に興味ある人、ない人、与野党の好き好き問わず、とても読みやすい本なのでご一いただけたらと思います。
 
博文さんがメインに打ち出している
 
「GDW」
 
とは
 
「国民幸福度・国民総充実度」
 
を意味する
 
“ウェルビーイング”
 
のWです。
 
これは旧来の考え方であるGDP(国内総生産)とは、まったく違った方針です。
 
多くの国民が、幸せと感じることが、豊かな国であるということ。
 
ブータンなどが
 
「GNH(国民総幸福量)」
 
を掲げ、かつては世界一幸せな国として知られていましたが、この先の日本もそういった国作りが必要であると。
 
GDPは、世界3位の日本ですが、GDWは、世界58位で年々下がっていいます。
 
老若男女、国民の多くは、この国にいて幸せを感じていない・・・。
 
これらのGDWを含め、著者の中で博文さんの言葉で印象深い内容をいくつかピックアップして転載します。
 
『日本もこれまでの「たくさんお金を稼いで、たくさん物を買うのが幸せ」と言う物質社会はもう過去のもので、あらためて、健康や安らぎといった個々の人生100年を考える時期に入っているのではないだろう』
『会社に行くことが仕事であるという考えは消え、労働は時間から質の時代になってくる。そして、当事者が幸福を感じているかが、最も重要になってくると思う』
 
『食料自給率が30%台の日本で、もし、輸入を止められたらどうなるのか。それを考えると、日本国内における農産業をどう育てていくかを含め、これまでの効率重視の考え方を見直し、「1人1人が幸せに感じるための産業の在り方」へと、経済をシフトしていくことを視野に入れなければならないだろう。農業だったら「幸福」というキーワードを基準として、食物を生産する農家の人と、それを食べる人と、農薬の複合汚染の問題なども含めて、お互いにとってどんな状態が一番幸せなのかを考えるということだ』
 
『これまでの農業は、大量消費、大量生産の時代に応えるため、「見た目の良いものを、できる限り効率よくたくさん収穫する」との価値観のもと、化学肥料や農薬を大量に使用してきた。これが土壌にとって、地球環境にとって、それを使う側と食べる側である人間にとって、果たしてどう作用してきたのかを、きちんと考える必要がある』
 
『私たちは肉体という意味では命は有限だが、魂という意味では無限の命を持っている。人生の意味は、「輪廻転生」を繰り返すことで、魂を磨き、その都度の人生で、その人にしかない“人生のテーマ”を生きることにある」と思う。人間は自らの魂を向上させるために、その人だけの、「人生の計画」をもって生まれてくるのである』
『「資源は無限にある」という、幻想が許される時代はすでに終わっている。環境破壊は広がり、地球温暖化も進み、世界各地で災害は多発し、地球全体がおかしくなっている。いずれにしても、これは人類が招いたことにほかならず、人類の生存のためには、人類自身の在り方を変えていかねばならない時期に来ているのは明らかである』 
また塾を経営されたり、文部科学大臣を務めたことからも、教育に関しては、かなり自論をはっきり持っており、今の日本に必要なのは
 
「教育を啓育にすること」
 
であると。
 
ここでいう、教育とは、日本のインプット型の詰め込み教育であり、こんな受け身の教育だけでは、指示待ち人間が育つだけで、今後は、アウトプット型、自分で考え、行動できる人財を育てる必要がある。
 
そのためには“啓育”という考え方が必要であると(詳しくは本の中で)。
 
また文部科学大臣の時代に
 
「道徳」
 
を教科に加えたことでも知られてますが、心を育てる教育を非常に重要視され、現代のいじめ社会をとても問題視されています。
 
さらに地方は、これから独自の経済圏を作る必要があり、そこに地域通貨・仮想通貨のようなものが必要であったりと、経済施策も納得の行くものばかり。
 
世界の政治家は、もう50%ほど女性国会議員が多い中、日本は女性議員の数が10%も満たないことも、これから大きく変えていく必要があると。
 
GDWのこと、啓育を中心とした教育のこと、農業や自然環境への
配慮、さらには魂や輪廻転生まで堂々と語る政治家は珍しいのかもしれません。
 
もちろん、本などはゴーストライターがいて、名前だけ出していくらでもプロが最もらしいことを書くこともできますが、ただYouTubeを見たり、実際に本人と話すと、博文さんは、本当にご自身の考えのもとに、これらの内容を提唱されているように思えます。
 
「自民党」
 
というだけで、アレルギー反応を起こす人もいるかもしれませんが、とりあえず党の云々はさておき、下村博文という政治家を是非とももっと知ってもらえたらと思います。
 
本を読むのが、とてもわかりやすいですが、今はYouTubeでも色々発信しているので、それも参考になります。
 
そして、国難とも言える今、今回の選挙はまた、いつも以上に重要な未来の方向性が決まるとも言われているようです。
 
きっと自分が知らなかっただけで、どの党にも、博文さんのように真っ当な志しを持って政治家として活躍されている人は、少なからずいるのかもしれません。
 
どの党の誰に投票するかは、もちろん自由だとは思いますが、まずは今まで選挙に行っていなかった人が選挙に行くことも大事だと思います。
 
もし、将来に下村博文さんが、総理大臣になるようなことがあれば、是非とも民間代表の1人として、様々な取り組みを提言させて頂きたいと思います。
 
とても謙虚な方で、自分のような人間の声にも耳を傾けてくれそうな物腰の柔らかさでした。
 
ということで、今後も政治的な発言は、滅多にすることはないと思いますが、まずは多くの方に知ってもらいたいと思ったので、今回特別にご紹介させて頂きました。
 
この話題については、滝沢のYouTubeでもご紹介しています。

 
とにかく、もう社会も地球も、色々な意味で限界ギリギリに来ているのは間違いないし、これから世の中全体は、乗り越えなければならない、数多くの出来事に直面すると思います。
 
今は国民同士が足を引っ張り合うこともなく、また地球人同士も争ってる場合ではなく、この惑星全体の問題を1人1人が地球人意識をもって、解決していく必要があると思います。