やらずできない?

3連休は、主催の八ヶ岳宇宙学校2020における

「権現岳合宿」

を開催。

八ヶ岳エリア最高峰の霊山

「権現岳(標高2715m)」

へ参加希望者は全員が登る合宿です。

今回は8月9日より登山を開始し、

標高2400mの中継地点にある山小屋を拠点にし、

そこから一気に山頂を目指し、山小屋に戻って一泊しました。

スタッフ含め、総勢36名にもおよぶ大所帯。

途中、体調などを考慮して山小屋待機するメンバーもいましたが、

ほぼ全員が登頂して無事に下山することができました。

2週間前に、同じく霊山と呼ばれる瑞牆山(みずがきやま)を経験したこともありましたが、

多くの人々が登山は未経験の初心者。

それも子供の頃の遠足以来という方や、普段は駅の階段さえもままならいというのに、

朝5時から夕方まで、平坦の道ではなく、時には鎖を使って崖をよじ登るような

日常生活では考えられないような環境を歩き続けました。

でも、頭で考えても、到底

「不可能」

と思えることでも、やれば意外にできてしまうものです。

「食わず嫌い」

ではないですが

「やらずできない」

と思い込んでいる人は、思いのほか多いもの。

今回の登山は、ホメオパシー獣医師であり、

様々なジャンルで多くの叡智を発信活動している

「森井啓二先生」

も同行のスペシャル合宿でしたが、森井先生は

「時には刺激が必要」

というアドバイスを山小屋のお話会でも何度もお伝えしてました。

「今は、霊的太陽に向かって地球も動いているので、

これまで以上に覚醒しやすい時期に差し掛かっている」

「そのため厳しい修行をせずとも覚醒しやすいが、

それでも人によっては適度な刺激が必要なケースも」

こうして、真冬の水行にチャレンジしてもらったり、

雪山の瞑想体験に連れて行ったりと、相手の状況に合わせて

「非日常」

「予想外」

を体験できる機会を森井先生は独自に設けているようで、

それがきっかけで大きく意識が変容する方もいるようです。

「変化のないマンネリ化した日常をただ過ごすのは好ましくはない」

と森井先生もお伝えするように、

いきなり水行や雪山体験までいかずとも、

何か非日常を体験して、刺激を得ることは極めて重要だと思っています。

今は情報・知識社会であり、

必要な情報はネットでサクサク、スマホ1つあれば、なんでも知識を得ることができます。

でも、体験も伴わない知識ばっかりが増えると頭でっかちにもなりやすく、

百聞は一見にしかずのように、どんなに豊富な知識を得ても、たった1つの体験に勝る知識はないと思います。

だからと言って知識が無駄というわけではなく、

体験があって初めて得た知識も、より活きるのだと思います。

そういった中で、山に入る体験というのは

「非日常」

「刺激」

を頭ではなく、体験で感じるものであり、

それも自身の頭の限界を超えた山体験を得ると、

日常生活が驚くほど、変化する場合があります。

「やらずできない」

は、せっかくのこれらの貴重な体験を得る機会を潰してしまうもの。

知識が少ない分、思考で考えずに

「楽しそう」

「やってみたい」

という感覚や直感で動く子供は、

大人よりも

「やらずできない」

が少ないもの。

今、多くの大人が必要なことは

童心に戻ることであり、それもかなり昔の自分自身の意識へ戻ること。

なぜなら、すでに子供のうちに

「あなたはこれをしてはいけない」

「これはこうしなければならない」

というような、決められた枠組みの中での教育を受けると、

すでに新しいことへチャレンジするやり方がわからなかったり、

自由な発想で物事に好奇心を持つこともできないから。

何より

“成功体験”

が圧倒的に足りないと

「どうせ自分がやっても」

「私なんかが」

という思考回路が癖になり、結局

「やらずできない」

のパターンのマンネリ化した日常生活に入ってしまいます。

日本人は特に

自尊心

自己肯定感

自己愛

が不足しており、子供の頃の成功体験が少ない中、

それをすぐに確立するのは容易ではないと言われています。

「なんでも良いから小さな成功体験を積むことが大事です」

という話もありますが、個人的には

「何を持って成功?」

という認識から、全部切り替える必要があると思います。

自分自身、子供の頃から、興味あることは、できるできない関わらず、

まずはなんでも挑戦するタイプでありました。

そこで多くの成功もしましたが、同時に多くの失敗もしています。

むしろ失敗と呼べる経験の方が多いかもしれません。

それは、大人になった今でもそうです。

でも、その失敗をしたから自己嫌悪に陥ったり、

新たなことにチャレンジする精神を削がれることもありません。

なぜなら、成功や失敗以前に

「体験したい」

という欲求があり、それを満たせれば、

それが成功だろうが、失敗だろうが、どっちでも

“体験できた=成功”

だからです。

これが、決められた枠組みの価値観を刷り込まれると

「望む成果や結果を生み出せなかったから失敗」

となり、それでは何をやっても成功体験ではなく失敗体験ばかりが積み重なり、

結局子供のうちに、自己肯定感などが構築できなくなります。

できるできない、成功する失敗するに関わらず、

やりたいと思ったことは、我慢せずにただやる。

この体験を積み重ねるだけで、きっと驚くほど自分自身のインナーチャイルドは癒され、

自然に自分自身の潜在意識は変容し、日常の生き方すべてが変わってくることでしょう。

「体験したい」

これは子供の純粋な欲求という領域に留まらず、

この“魂”という存在が、この“肉体”に宿り、この“地球(三次元世界)”へ

やってきた、誰もが持つ大きな目的の1つだと思います。

我々が“分霊(わけみたま)”であるならば、

この宇宙を創った、大いなる根源(サムシンググレート)、

創造主の想い(願い)とも言えるほど、重要なことであり、

今の情報・知識社会は、よほど意識しないと体験しにくい世界になっています。

山に入るのがすべてではありませんが、

山は多く体験を一気に得ることができる、非常に効率的なツールです。

もし、自分の中に

「やらずできない」

があることに気づいた時は、まずは

「やってみよう」

という一歩を勇気を持って踏み出し、やった結果にこだわらず、

体験できたら良しとして、自分を褒めて、認めてあげてくださいね。

せっかく、この地球、この世界に遊びに来たのだから、

存分に遊んでから、元の世界へ還りましょう。