吾、この地を統べし者なり

大阪の富田林市に

「美具久留御魂神社(みぐくるみたま)」

という珍しい名前の神社があります。

神社全体が小高い山の敷地にあり、鳥居から入ると拝殿・本殿が階段の上にありますが、そのさらに奧の森の中を進んで山道を進むと、山頂には古墳があります。

御祭神は

「美具久留御魂神(大国主命) 」

でありますが、それすらも知らず、旅の道中に名前を聞いて急遽訪れることに。

とても気が良い神社でしたが、拝殿でご挨拶してもピンと来ないので、奥へ奥へ、山頂へ。

山頂は、広く結界が張られており、そこには土が盛られて古墳となっている。

古墳のエリアに入らせて頂くと、とても神気に満ちた不思議なスペースでした。

中心に石碑が立たれていましたが、その前にスポットライトが当てられたように木漏れ日の陽だまりが。

「泰平さんは、そこに立って」

ご一緒した、さとううさぶろうさんからの指示で、ここに立ち、そして2人で祝詞奏上。

唱え終える瞬間、眩しい光がまぶたの裏にピカッと入って来ましたが、うさぶろうさんが横で

「起きたそうですよ?」

と一言。

「えっ、誰が?」

と聞いても

「わかりません」

ということだったので、そのまま降りて駐車場へ。

車の前に来たら、神社の掃除をしている神職の方が

「山梨からわざわざこちらまで?ご苦労様です」

と、話しかけて来ました。

「あっ、まぁ趣味であちこちの神社を参らせて頂いてて…」

怪しまれないように無難な応対をしながらも

「この後は三輪山方面に行く予定で」

と、伝えると

「ここは二上山を挟んで、まっすぐ三輪山と繋がっているんですよ」

「ここの神社は、大国主の荒魂(あらみたま)で、三輪山に祀られる『大物主大神』は、大国主神の『和魂(にぎみたま)』なんです」

「三輪山のあるのは桜井市ですが、この神社の目の前は桜井町というのです」

と、何やら話は三輪山とこの神社の不思議な関係性の話に…。

「あっ、ちょっとお待ちください」

神職の方は、今度は慌てて社務所の方へ戻り、そして1枚の紙を持って来られました。

「これ、電子書籍しかないのですが、良かったら読んでみてください」

そう言われて紙を見ると、日野俊資さんという著者の電子書籍で

「吾、この地を統べし者なり」

というタイトルで、桜に2人の男女が描かれた1冊の本のチラシ。

「大和朝廷が始まる以前に、この日本国は偉大なる英雄たちによって統治されていた。美具久留御魂神社の神奈備である、眞名井ヶ原の真実の姿、そして大王饒速日(ニギハヤヒ)と女神瀬織津姫(セオリツヒメ)たちの軌跡を綴った壮大な歴史小説です」

なんと、その解説には出雲統一王

「ニギハヤヒ」

と、その妻

「セオリツヒメ」

のことが書かれていました。

眞名井ヶ原とは、この古墳のある山のこと。

「え?ということは、ここは??起きたのは…?」

詳しくは、MAYIMのたいへいレポートで伝えますが、ここは僕の裏ミッションにおいて最重要スポットの1つでありました。

早速電子書籍をパラパラ見てますが、なるほど

「スサノオの三男ニギハヤヒ」
「出雲から東征して三輪山を政所に」

などなど、多くが、もともと僕が知っている出雲の歴史と重なる点がありましたが、とはいえ、この小説の時代背景は、紀元後1世紀や2世紀の頃の話。

僕の出雲ストーリーは、3,500年前なので、時代背景は少し違うし、スサノオのキャラも、ニギハヤヒの死に方も、やはり相違はある。

でも、セオリツヒメとの関係のことも含めて、なかなかシンクロする部分があるから、とても興味深い物語。

いやはや、僕が最初に神社巡りが始まったのは六甲山の瀬織津姫神社(六甲比命神社)であり、もう10年近くセオリツヒメとニギハヤヒとも関わって来ていますが、まさかここでピンポイントで絡んで来るとは。

桜はセオリツヒメ。

そして男神アマテルとニギハヤヒの真実。

日本の目覚めには、この辺の歴史物語の総清算と、そのルーツとなる神々の蘇りが必須となり、これがまた地球維新にもつながること。

ニギハヤヒ、キリストの目覚めと再臨も、あと少し。