いよいよニュージーランド南島のクライマックス「アオラキ/マウント・クック国立公園」へ。
アオラキ/マウント・クックを一望できる山の麓を拠点に、とにかくトレッキングで歩きまくる2日間。
最初に訪れた湖は
「ミューラー湖」
という巨大な氷河の湖。
プカキ湖よりもさらに上流の氷河の奥地へと進んだ秘境の中の秘境にあります。
ここまで来ると、もはや美しいのか何なのかわからない見たことのない水質の色に。
ずっと居るとここは同じ地球とも思えないような・・・。
直近(まぢか)でアオラキ/マウント・クックを見た息子は
「顔がある!」
と一言。
確かにアオラキ/マウント・クックの上部中心には人面が。
人面どころか、どこか両手を広げて磔にでもなっているような姿にも・・・。
おまけに頂上にピラミッドのような三角形の怪しいピークも。
マウント・クック。
それはマオリ語では「アオラキ」と呼ばれる聖なる山。
マオリの伝説によれば、アオラキとは天空の父「ラキ」の息子であります。
アオラキと3人の兄弟は、地上の母「パパトゥアヌク」に挨拶に地上に降り立ち、カヌーで大海を探検した後、天空へ戻ることにしました。
ところが、天に帰る途中で失敗し、カヌーごと海に落ちてしまいました。
その時、カヌーは横向きに落ち、現在のニュージーランド南島になったそうです。
アオラキと3人の兄弟は、石に姿を変えアルプスの山々になり、一番背の高かったアオラキが、ニュージーランド最高峰の「アオラキ/マウント・クック」となったそうです。
ということは、あの山腹の人面はアオラキ?
なのか不明ですが、今回の南島は、このアオラキ/マウント・クックにとても惹かれ、その周辺の湖を巡ることが大きな目的。
幸い八ヶ岳周辺での修行の成果もあって、ここでのトレッキングは4時間、5時間も散歩のようなもの。
残る湖は3つ。
北島では、海に行くとイルカがやって来てジャンピングショーを魅せてくれましたが、南島のアオラキ/マウント・クックの山は、人面ポイントを見つけると
「見つかった!正解!」
と言わんばかりに、突然左腕と思われる場所の雪が崩れ落ちました。
後にも先にも、2日間見ていてこの山の雪崩れはこの時だけ。
しっかり意識を持って感応していました。