「歩行者の速度」
エベレスト無酸素単独登頂で有名な伝説の登山家ラインホルト・メスナー。
ゴビ砂漠、北極、南極など、どんな境地に行っても余計な道具には頼らず、肉体1つで極限まで潜在能力を引き出し、自らの足で歩くメスナーさん。
彼の著書に出てくる一言は、とても重く、深みがあります。
「人いうものは、飛行機や自動車の中から世界を見たり、聞いたり、触ったりするために生まれてきたのではない。それではすべてが瞬く間に過ぎてしまう。人間の知覚とは歩行者の知覚なのだ。自分の足で歩き、登り、遠くまで歩いて行く。その速度のなかで、自分自身や世界のことを知るのだから。」
八ヶ岳などの車社会のエリアは、意識しないと都会よりも圧倒的に歩く時間が減ります。
人は歩いて世界を知覚できる。
その言葉にしっくりきて、今は健康管理も含めて、朝夕に1時間ずつ歩いてます。
歩くと自然な瞑想状態にもなり、様々な問題がクリアになったり、思わぬインスピレーションも湧いてきます。
八ヶ岳をただ歩く。今年は多くの方々とも、山や農業だけでなく、歩く時間もご一緒したいと思っています。