日本を、世の中を変えようと政治活動を10年以上続けている大西つねきさんと初対面。
政治に疎い僕は、お名前はよく伺っていましたが、
「元JPモルガン為替トレーダー」
ということくらいしか存じ上げておらず、つねきさんがどんな考え方をしているのか、まったく知りませんでした。
でも、実際お話をすると、我々の目指すところととてもシンクロする部分もあり、また改めて詳しく話してみたいと思いました。
特に共感したのが、ベーシックインカムのような考え方。
「すべての会社が利益をあげず、余った利益は社員や外の世界に還元する」
「国も同じように、本当は世界一の黒字国家の日本は、余ったお金を国民に還元する」
「世界中が余った利益を還元すれば資本主義経済は終わる」
会社にしろ国家にしろ、内部ですべて自給自足体制が整えば、余剰に利益を持つ必要はない。
キブツ八ヶ岳の運営方針もまた、食べるもの(お米)をコミュニティ内で完全自給をする
「ベーシックインコメ(basicincome)」
とコミュニティで余った利益(お金)を全員へ無償配給する
「ベーシックインカム(basicincome)」
の2つのbasicincomeの実験・実現を目指してますが、大西つねきさんのお金の考え方、経済の考え方も核心は似た要素でありました。
そして10年以上、政治の世界に関わり、トップから変えるだけでは難しく、生活に根付いた社会から直接変えていくことの必要に気づき、これから
*全国各地に自給自足コミュニティが必要
*そのコミュニティ同士が繋がることが大事
*そこにはコミュニティ通貨が必要
*そのコミュニティ通貨に米本位制はベスト
であると。
そういった中で独自アプリを使って
「コメコイン」
のコミュニティ通貨を運用しているキブツ八ヶ岳は、かなり良い線を進んでいると思われる。
あとは、これにブロックチェーンなどの技術を導入していくことが将来的に必要ですが、それには莫大な資金や高度な技術も必要であり、まずはシンプルなシステムで社会実験を実践することが、キブツ八ヶ岳には必要なこと。
「国づくりをする」
と大西つねきさんは、何度も口にしてましたが、まさにキブツ八ヶ岳はコミュニティ活動というより、国づくりのスタンスで取り組んでいます。
そして、コミュニティは”机上の空論“では成り立たないものであり、実践を通してでないと、持続可能なコミュニティは形にできない。
「ローマは1日して成らず」
と同じように、コミュニティも昨日の今日で形となるものでもなく、箱と仕組みだけ作っても、人が作る社会は簡単には上手くはいかない。
どこかで破綻します。
キブツ八ヶ岳もまた、日々、変化・変容で気づきが多く、コミュニティも
「生きていること」
「集合意識の働き」
を無視しては成り立たない。
いずれにしても、混沌とする現代社会において、もう疑う余地もないほど、世界の方向性は、中央集権ではなく、地方地域コミュニティへとシフトしています。
政治的絡み、思想や信仰の違いも超え、同じ方向性を向く地球人であるならば、基本的に誰とでも手を繋ぎながら、より良い世界を共同創造していきたいと思う。
政治が悪いと批判しても、国が社会を変えてくれると期待しても、今の生活はすぐには変わらない。
上の世界、外の世界に依存するのではなく、自分の内側、身の回りから世界を変えることが社会も変える。