幻の在来種大豆「八天狗」

農林水産省の農業生物資源研究所がゲノム解析をしたところ、データベースにも記載されていない、日本古来の「幻の」在来種であることが判明し、熊本県山都町にある水増集落でのみ、古来から自然栽培でひっそりと守られ続けていた

幻の在来種大豆「八天狗」。

無農薬栽培の大豆は、全国の0.04%と言われる中、さらに種の品種も在来種にこだわったものは、市場にはほぼ皆無と言われています。

一般的に弥生時代に大陸から伝わったとされる大豆ですが、近年の縄文遺跡の発掘調査で、いくつもの縄文土器から大豆が発見されています。

その最古の縄文大豆遺跡があるのが、実は八ヶ岳南麓のこのエリア

「酒呑場遺跡」

という場所であり、その歴史は今から5,000年も前。

“ネオ縄文”をテーマに掲げている今、八ヶ岳南麓で少しずつ大豆生産を増やしており、その大豆に選んだのが、この幻の八天狗。

なぜ「八」なのか、誰もわからない名称のようですが、八ヶ岳にはピッタリ。

その八天狗を使ったお味噌づくり。

この時期、僕の役割は、朝4時台から羽釜に火を入れ、グツグツ6時間ほど火の番。

大豆が煮えた頃に、子どもたちも集まって来て、お味噌づくりもスタート。

「子どもの頃、自分たちでよくお味噌作っていたなぁ…」

と、例え大人になって都会に出ても、子どもたちがまた将来思い出せる故郷の思い出が1つ増えてもらえたら。

今年は八ヶ岳の八天狗をさらに増やして皆さんにもお裾分けできるように生産していきます。