新潟県の糸魚川と言えば、縄文古来より
「翡翠(ヒスイ)」
の産地であり、翡翠職人が集うところ。
石には意志があり、磐座には神(意識)が宿るように、石は人を呼び、パワーストーンのように幸運やエネルギーを与えてくれたり、邪気を祓う。
日本の国石である翡翠は、今となっては極めて希少価値が高いものであり、縄文時代から
「神具」
として扱われていたことから、やはり翡翠の持つパワーは格別なもの。
海外の翡翠もありますが、やはり日本のものとは別物であり、日本の翡翠はクオリティが高い。
また国産翡翠も色々ありますが、やはり糸魚川翡翠は世界トップブランド。
そして、翡翠職人も様々であり、翡翠の加工方法も機械利用と手作業とでは、最終的に出来上がる作品のエネルギーは全然違う。
やはり、人が石と向き合い、会話をするように丁寧に加工していくと、その人の意識が入り、まるでダイヤモンドのように、三次元ではない内なる光が宿る。
特に翡翠を使った代表作品といえば勾玉(まがたま)。
今の時代、高性能の機械があれば大量生産もできる勾玉ですが、それでは本来の翡翠と勾玉の持つエネルギーが完全には発揮出来ない。
ただのアクセサリーとして身につける分には、それでまったく問題ないけど、本気で神具の役割も兼ねて身につけるなら、その道のプロ中のプロの勾玉を…。
ということで、久しぶりに糸魚川にある
「ぬなかわヒスイ工房」
へ。
代表の山田修さんは、翡翠を使った勾玉作りにおいては世界一の人だと思う。
実際、博物館や考古学者のような世界から、古代神具のレプリカ作成のオーダーがあったり、もはや単なるアクセサリー職人ではなく、現代に生きる縄文職人。
本人は謙遜して
「縄文人(見習い)」
と名詞の肩書きに書いてますが、ここ”ぬなかわヒスイ工房”は、実際に工房の下から1700年前の遺跡が出てきたところで、当時から翡翠職人による勾玉作りが行われていたようだから、もはや作る勾玉だけでなく、山田さんそのものにも何かが宿っているとしか思えない。
久しぶりの工房は、DIYで驚くほど進化しており、また勾玉だけでなく、翡翠から姫川薬石まで、様々な石を使った作品もあり、山田さんそのものが日々磨きをかけて進化されていました。
年末頃には、東京で作品展も開催されるので、是非足を運んで欲しいし、せっかくならリニューアルされた工房へ直接足を運ぶのも。
ネットショップも開設されているので、遠方の方はネットからも注文できます。
神社や聖地を巡る時、うさと服だと感じるエネルギーや受け取るエネルギーが違うように、アクセサリーも神具と呼ばれるものだと、同じ感覚があります。
石は人を呼ぶし、自分で選んでいるようで選ばれるので、きっと自分に合った石と出逢えると思います。
ちなみに今回は、山田さんの工房の庭にある石に呼ばれて訪問し、その石を引き取らせて頂き、能登の旅へ。