来週から、いよいよリトリートドームの造成工事が始まります。
リトリートドームは、ここ1年から2年ほど構想していた
「みんなで使えるドームハウス」
であり、八ヶ岳南麓の1500坪の土地を開発する計画で動いていました。
とはいえ、建築予定の土地は植林が生い茂っている林であり、
まずは木の伐採からスタート。
専門業者に見積もりを取ると、敷地が広く、また大掛かりな重機を入れないと倒せない木々もあり、とんでもない価格の見積もり。
ということで、自分たちで伐採作業を開始。
それが昨年末頃でありました。
いざ、伐採作業も終え、これから造成作業に入る段階にて、なんとコロナ禍が発生。
農業用水路をまたいで橋をかけて敷地に入るため、
地元の農業組合に水路をまたぐ橋をかける申請をしなければならないのが、
組合の会合がすべて中止となって会議が開けず、4ヶ月以上も遅れることに。
その間に、プランのイメージをあれこれ巡らせるも、
何度もプラニングをリセットしたり、なかなかすべてが順調に進みませんでした。
ようやくコロナ騒動もひと段落し、農業組合の許可を得られたのが、つい先月のこと。
ただ、造成工事業者の予定も詰まっており、そこから再び業者とのスケジュール調整を行い、なんとか来週から動き出せます。
プラニングも、このコロナ禍の最中に、より世の中のために必要なイメージのインスピレーションを受け、以前考えていた構想よりも、さらに進化したものになってきています。
このリトリートドームは、日本ではまだ存在していない建物の2階が、巨大なドーム空間。
やつはドームハウスは、日本でも最大規模の直径14mですが、
次なるリトリートドームの直径は、それを上回る15mのドーム。
そして中身は空っぽ。どんな空間にも化けることができます。
ある時は、八ヶ岳の天空のヨガスタジオ。
ある時は、瞑想センター。
ある時は、音楽ホール。
ある時は、講演会場やワークショップ会場。
ある時は、ダンスや武道の稽古場。
ある時は、映画館。
ある時は、子供達の学びの場。
ある時は、大勢での食事会場。
ある時は、みんなで雑魚寝できる巨大テントドームとしての役割も。
まあるいドームは、使い方次第で何にでも応用することができます。
これが2F部分で、1F部分には、業務用キッチンを兼ね備え、
簡易的なカフェ空間も。
ここではシェアキッチンのコンセプトで、
「料理は得意だけどお店を開くほど予算もない」
「毎日お店を開くよりは、週に1度だけでも開けたら」
そんな料理人たちとコラボしながら、みんなで有効的に「食」の場も活用できたらと構想しています。
住む場所だってシェアハウス、
車だってシェアカー、
カフェやレストランだって、これからはシェアの時代。
近隣には、自分たちで管理している自然栽培の農地も多数あるため、
それらの収穫物を、そのままリトリートドームに持ち込み、
カフェレストランに使ったり、加工品を作ったり、
または農産物の直販もできたらと思っています。
他にも、ナノリフレでも大変お世話になっている株式会社コロナさんの
「ナノミストサウナ」
を導入したヒーリングルームを数カ所設置し、
個室での宿泊もできるようにし、
寝具やパジャマ、布関係全般には、
うさとなどの自然素材でエネルギーが高い生地を全面的に活用しようと思っています。
衣食住、健康、それら全てを兼ね備えたリトリートドーム。
ここに、さらに子供の教育や学校としての役割も取り入れようと思っています。
これからの時代の教育や学校を考えるにあたって、
これまで色々と思案したり、海外にも視察に行きましたが、
まだピンとくるビジョンは完全には見えません。
ただ、これからの未来の地球社会において、最も大事な要素の1つと言える
教育や学校は、相当思い切った発想の転換も必要だと思っています。
「教える」
「学ぶ」
という概念も取り除き、もっと斬新なアイデアで子供たちが、本当に必要な叡智を吸収できる場とするには・・・。
そこで、この衣食住のリトリートドームの運営の一部を、子供たちにもスタッフとして体験を通して学んでもらうことなども考えております。
子供が農作業もし、子供がカフェ運営もし、調理や加工、
そして大人たちにサービスを提供する。
もちろん強制ではなく、やりたいことがあれば、それを
「子供だからダメ」
と制限するのではなく、まずはやってもらう。
単なる労働ではなく、地球の循環の中で、人の暮らしがより循環する仕組み、
人の役に立つこと、自分の役割を知ること、
それを知識ではなく、様々な体験を通して身に付けられたら。
どんなに優れた教育を教え込んでも、
それが次の時代の社会に実践的に生かされないともったいないと思っています。
自分自身、経営者として10年以上の歳月が経ちましたが、
会社1つを生み出すこと、運営していくこと、社会活動をすることなど、
一般的な学校や教育の中では、何一つ十分に教えてもらえませんでした。
もちろん地球の運営方法も、宇宙の法則も。
それらは自分で感じて、体験を通して学ぶものでもありますが、
これからの子供たちは、すでに深い部分で、そういったことも理解しているので、
それを失わさせずに、より伸ばしていく環境が必要だと思います。
大自然の中、法則で作られた空間の中、
様々な大人が入り混じる施設に、子供も混じることで、通常の学校では体験できない多くの学びが得られるイメージがあります。
決められたカリキュラム、決められた先生によって、
決められた教育を受ける学校ではなく、
日々、何が起こるかわからない環境、どんな人々が訪れ、
どんな人との交流が起こるかわからない環境で、
臨機応変に、自分を生かし、人の役に立つ活動の中で、
大人も子供も共に成長できるように思えます。
とはいえ、まだまだ実現できるかどうかもわからない設計プラン、
当然ながらも理想に対しての予算も人材も足りず、
どうなるか未知の段階。
こんなコロナ騒動の中に、人が集うリトリート施設や宿泊場所など、一見無謀にも思える行動ですが、こんなタイミングだからこそ、それらの概念を打ち破る思い切った取り組みが必要だと思います。
もちろん、最新のリモート技術も存分に活用し、
遠隔でもヨガや瞑想を受けられたり、逆に世界中の人々ともネットワークで繋がり、
世界最先端の情報、教育なども、八ヶ岳で受け取れるようにも工夫しようと思います。
お金は天下の回りもの。
今後の起こり得る経済崩壊や老後資金のために、貯金して溜め込もうという腹は一切なく、
ワクワクしたら、そのワクワクのためだけに全力になんでも使うのが自分のスタンス。
こうして短期間のうちに、様々な施設も作りましたし、様々なプロジェクトも実行してきました。
「準備ができたらやろう」
と思っているうちは、おそらくずっとやることはできません。
心の準備という「覚悟」が決まったら、現実は必ずついてくるので、
それを信じて、できることの一歩を歩むことが、最も大事だと思います。
大掛かりなリトリート施設とはいえ、
気持ちは子供の頃の秘密基地づくりと何ら変わらず、
童心に立ち返れば、きっと誰もが自分の魂が喜ぶ活動に注力することができます。
また計画が進み出したら、いろいろな方々に協力を要請することも出てくることでしょう。
是非、ご興味あるメンバーの方々と一緒に創造していきたいので、
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。