自滅する木と自然界の見えない法則

愛工房さんに伺った際に、低温乾燥された丸太を見ていると、たまたま同席されていた木こりの方が

「この2つの年輪の違いわかりますか?」

「1つは年輪が等間隔で端まで広がっていますが、1つは端が狭くなっています」

普段、薪割りもするので丸太は日常的に触れてましたが、年輪なんてほとんど見てませんでした。

「本当だ?なんでだろう?」

すると、木こりの方は

「年輪の外側が密集している方は、間伐が遅かった杉林。この杉は早く弱ってやがて枯れてしまいます」

「成長した杉は1ha(3,000坪)に1125本までが適正であって、それ以上密集すると、木が自ら成長を止めます」

と。

自然界は、完璧なまでに法則で成り立っていて、杉なら杉、松なら松、農業でもニンジンならニンジンの1つのエリアの理想的スペースが決められている。

植物同士は皆繋がっているから、その限界を一歩でも超えると変化が現れる。

木であれば、年輪に変化が出て、成長を止めて、やがて自滅する道へ進む。

人工林は、そうなる一歩手前に人が手を加え、適切な距離間に間伐する。

野菜なら間引きする。

これだけ繊細な生き物なのだから、人間の勝手な都合でぎゅうぎゅう詰めに植えられて、そのまま間伐もしてくれずに放置されたら、自滅の方向へ進み、子孫を残すために必死に花粉をばら撒く。

僕が生まれ育った時代は、もう花粉症は当たり前の存在でしたが、もう少し前は

「花粉症?」

という時代だったと聞きます。

ずっと満員電車に詰め込まれたストレスフルの杉から出された大量の花粉に、近代の大気汚染のケミカル物質が融合して、わけのわからないアレルギーになっているとも。

山が管理されず、野生動物達も餌がなくて里に降りてきて畑を荒らす獣害とされて困っていますが、人間もまた花粉症を始め、土砂崩れや様々な災害、弊害が。

全部自業自得。

植物だけでなく、動物もまた適正な数になるように、自然界は法則によって食物連鎖で調整される。

その自然界のバランスを崩し、人間だけが増加していくことは、法則に反するでしょうから、やがて放っておくと、人間界も”変化”が始まると思います。

すべては意識で成り立っている世界だから、単純に自滅するのではなく、集合意識が生み出す様々な社会現象や自然現象が複合的に起こって、結果的に…。

今のままでも間伐、間引きされないような人間となるには、地球人全体の意識が大きく変容しないと。

「地球人として、どうこの惑星で生きていくのか?」

杉の木の年輪を見ながら、そう改めて感じました。