ガリラヤ湖といえば、覚醒したイエス・キリストが数々の奇跡を起こした伝説の地。
そこにはアルベル山という、イエスも登った聖なる岩山がありますが、その麓に
「migdal(ミグダル)」
という名前の小さな村があります。
「migdal=magdala」
そう、ここはマグダラのマリアの村。
彼女の故郷です。
「罪深き娼婦」
と2000年間レッテルを貼られてきたマグダラのマリアですが、2016年にバチカンは、そのレッテルを撤回し、イエスの弟子の使徒と同等の聖女であると認定しました。
スピリチュアルの世界では、マグダラのマリアこそ、女性性の象徴的存在であり、この男性性社会に封印・抑圧されて来た女神セオリツヒメの化身であるとも考えられています。
ミグダルの村そのものは、マグダラのマリアの村というだけで何もないガリラヤ湖の田舎でしたが、2009年にこの地に、イエスがいた1世紀のシナゴーク(ユダヤ礼拝堂)の遺跡が発掘されて一気に注目されるようになりました。
「イエスもここに来ていたかもしれない」
多くの歴史研究家やクリスチャンは、イエス時代の礼拝堂の遺跡ということに興奮していましたが、このマグダラのマリアの村から出て来た遺跡は、見る人が見たら驚くシンボルの遺跡。
「シードオブライフ(フラワーオブライフ)」
神聖幾何学で有名な”生命の花”を意味するフラワーオブライフの中心であるシードオブライフが刻まれた遺跡が発掘。
これぞ、この宇宙や三次元世界を司る構造の核となる部分であり、ユダヤ秘宝であるアーク(聖櫃)の中身にも繋がり、ユダヤ神秘学カバラ(伝承)とも関係するもの。
これがキリスト時代のマグダラのマリアの故郷から出てきたことは、とても偶然ではなく、古い時代の終焉と新しい時代の幕開けを告げる。
それを知ってか知らずか、この遺跡の発掘から開発に世界中のボランティアの支援があり、マグダラのマリアの村には
“Duc in Altum”
という名前のマグダラのマリアの教会が誕生しました。
もちろん、そのシンボルはシードオブライフ。
そして、僕が見てきた世界中の教会の中で、個人的にもっともこの教会が好き。
外見も美しい曲線で教会らしくないデザインですが、入り口を入ったホールの天井画が圧巻。
「Women’s Atrium(女性のアトリウム)」
と呼ばれるメキシコの聖母マリア像をモチーフにした母性と慈愛が溢れる手。
そして何より、ここではキリストの舟を中心に、正面にイエス・キリストとマグダラのマリアが同等に祀られています。
両サイドにはずらっと6人ずつ、イエスの使徒達が祀られており、そこにはユダの姿も。
この教会内には、いくつもイエスの絵や像が祀られていますが、そのどれ1つも磔の姿や十字架を背負う姿がなく、堂々と男らしく、威厳ある姿のイエスしかいません。
子供の頃から、教会などで磔にされている男性を見て違和感しかなかったのが、ようやくここに来てスッキリしたのが印象的です。
救世主として期待され、裏切られ、すべての罪を背負わされたスーパーヒーロー。
そんな罪は最初からなかった、十字架から降ろされたイエスが、ここにいたのが、お気に入りの教会である理由の1つです。
もちろんキリスト教を否定するつもりはないけど、次の時代にすべての宗教は新たなステージへと切り替わると思っています。
そして近年、このマグダラの村に、ついにビジターが泊まれる素敵なホテルが完成。
完成するやすぐに予約殺到で予約が取れないホテルとなっていましたが、今回奇跡的に団体予約を確保。
2020年にも予約しましたが、あえなくコロナで中止となったので、このホテルに滞在できることがとても楽しみ。
いかんせん、すぐ横がシードオブライフの遺跡なので。
世界の女性のための場所であるミグダル。
2000年ぶりに目覚めた女神の地に是非ご一緒に。
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