シャバット・ディナー。
ユダヤ教のイスラエルでは、毎週金曜日の日没から土曜日の日没までは
「シャバット(安息日)」
という、一切の労働から解放される神聖な時間。










シャバットは、家族一同集まり、食卓を囲んで共に祈り、食事をゆっくり楽しむ。
今回初めて、イスラエル現地の一般家庭のシャバット・ディナーに混ぜて頂きました。
ユダヤ教徒でもない異邦人の僕らを親戚一同で温かく迎えて下さり、まるで家族のように愛情深く接してくれました。
シャバットに入る時間は、そのエリアごとに明確に決まっており、時間になると1人ひとり、両手を片手ずつ水で流して清めることから始まる。
日本の神社の手水と一緒。
清めた後、祈りの儀式が終わるまで一切言葉を発してはならない。
そして祈り、歌が終わると食事。
今回のご家族は、ルーツがイラクから帰還したユダヤ人のため、シャバット・ディナーもイスラエル料理というよりもイラク郷土料理。
これがまためちゃくちゃ美味しい。
ユダヤ人は世界中に散って世界中から戻って来ているから、シャバット・ディナーも家庭ごとにルーツのエリアの食事となっているそう。
日本で言うところのお正月が、毎週あるようなシャバット。
家族だけでなく、親戚のおじさんおばさん、従兄弟や子供たちとも頻繁に顔を合わせ、ともに時間を過ごすユダヤ人。
民族同士と家族の絆がとても強く、この感覚は真逆な環境にある現代日本で生まれ育った僕には新鮮なもの。
「シャバット・シャローム!(平和なシャバットを)」
これが、シャバットの日の挨拶。
シャバット・ディナー、形は違えど、毎週金曜日に日本でも身近なところから取り入れてみようかなと。