元ソニーの常務であり、かの有名な犬型ロボットAIBOの開発の生みの親である天外伺朗(土井利忠)さんの主宰する「ホロトロピック・ネットワーク」にて講演。
2時間では語りきれませんでしたが、八ヶ岳で取り組んでいるコミュニティ活動のこと、そのきっかけとなったイスラエルのキブツのことなどお話させて頂きました。
「今は第二コミュニティブーム」
講演前の雑談の中、天外さんからそんな言葉が出てきました。
「昔の日本にも100を超えるたくさんのコミュニティがあったんだよ」
1942年生まれの天外さんは、今年80歳であり、ちょうど僕の倍の人生を歩んで来ている大先輩。
1960年代から1970年代のヒッピームーブメントの頃、日本には今のコミュニティブームとは少し異なるコミュニティが全国に多数存在していたそうな。
ただ、その多くはドラッグなどの蔓延とともに、自然消滅、崩壊してしまったようですが、まだ僕が生まれる前の時代のことであり、その頃のカウンターカルチャー(対抗文化)を詳しく知る天外さんのお話はとても興味深いものでした。
なぜ、その頃のコミュニティは持続できなかったのか。
時代背景は異なるとはいえ、次なるコミュニティブームの今、過去を知り、その教訓を生かすことはとても大切なこと。
それにしても、革新的なロボット開発で日本社会や世界に大きな影響を与えたソニー伝説のアイデアマンに令和の米本位制
「ベーシック・インコメ(basic income)」
がヒットしたのは、とても嬉しいこと。
僕が出来るのは小さな小さなモデルや雛型づくり。
それを実践して見せて、あとは興味を持ってそれを真似するなり、応用するなりして、より社会に大きく影響を与えるシステムに変えていくのは、その道のプロに委ねる。
天外さんが今手掛けているプロジェクトは、スケールは極めて大きなものであり、この貨幣制度そのものの改革、資本主義経済そのものに置き換わる仕組みづくりをプロフェッショナル集団と共に進めている。
いつの時代も社会やら世の中を変えるのは、世間の常識から逸脱したごく僅かの非常識なパイオニア達であり、少ない人数でも、その叡智が集まれば日本だけでなく世界を変えることも不可能ではない。
僕も適当に遊んでいるようで、割と真剣に世界まで変えることを考えていますが、そのためには身近な世界から変えていかないと到底変わりようもないし、そのためにも最小単位である自分自身が日々変容していかないと元も子もない。
ヒッピー達は、精神解放を求めてドラッグへ依存してしまったが、21世紀のコミュニティは、それを本質的な瞑想や日々の生活の中で、ナチュラルに意識変容を求めていきたいところ。
瞑想センターの役割を持つリトリートドームが完成したら、2023年から僕個人の活動も外の世界だけではなく、内なる世界の探求へとシフトする予定。
もちろんコミュニティの中核も、そこを重要視するし、人々への発信も、より意識の探求に根ざした内容へと変わってくると思います。
今回のセミナーとは別で、次の東京講演は、12月11日で計画中。
そこではリアルだけでなく、スピリチュアルな内容も全開でお伝え出来れば。