世界一のチーズを作る「北海道 新得共働学舎」へ

世界一のチーズを作る「北海道 新得共働学舎」へ。
 
北海道滞在5日目にして、札幌から十勝へ。
 
その道中に
 
「共同学舎新得農場 ミンタル」
 
があります。
 
ここでは100ヘクタールほどの牧場の中で、60人以上のメンバーが共同生活をしながら牧場運営をしています。
 
乳搾りからチーズ作り、農業まで様々な仕事があります。
 
農業は、農薬・化学肥料を使わないシュタイナーのバイオダイナミック農法。
 
自然に負荷をかけず、そして農業も畜産も循環するような仕組みの中で生まれたチーズは、日本一に選ばれたどころか、なんと世界一に選ばれたことも。
 
1つのコミュニティとして、もう40年以上も前から続いている共同学舎新得農場ですが、驚くべきは、そのメンバーの半分は、心身に障がいを持っていたり、社会に適合出来なかった人々。
 
サリドマイドの薬害で両手がなく、孤児院に捨てられた若者や脳腫瘍などの難病を抱える若者、刑務所から出た若者、引きこもりの若者、他にも様々な理由で社会では働けない人々を受け入れ、一緒に生活しながら牧場で働いています。
 
それら個性的メンバーを統括する代表は、宮嶋望さん。
 
家系がキリスト教の関係者ということもあり、その信仰と繋がりの中での寄付金から牧場運営も始まりましたが、それではダメだと、宮嶋さんは借金を抱えながらも、チーズ工場を立ち上げてビジネスを広げ、見事に経済的にも自立する多様性のコミュニティを形にしました。
 
先行く大先輩達の活動は、本当に勉強なりますし、まだまだ知らないコミュニティが北海道、日本各地にはあります。
 
八ヶ岳もまた、仕組みを整え、障がいや病気、性別、年齢など関係なく、様々な個性あるメンバーでコミュニティ運営や仕事を一緒にやれたらと思います。
 
とても刺激になりました。
 
ということで、北海道の旅も札幌から十勝平野、帯広へ。