八ヶ岳宇宙学校2日目の後半は、
「ミキ伝道師」
の田町まさよさんが講師として登場。
ミキは、奄美大島の伝統的ソウルドリンクと呼ばれるもので、
高温多湿の風土にあったお米、サツマイモ、砂糖を使った乳酸発酵飲料です。
名前の通り、
「神酒(ミキ)」
であって、奄美大島のノロ(祝女=琉球の女性祭司)のお祭りや
豊年祭で、神と人を繋ぐお供物として使われるもの。
昔のミキは、映画「君の名は。」に出てくる口噛み酒と同じように、
女性祭司であるノロなどが神事の中で発酵させて作っていたようです。
今、健康から美容の世界でも注目される乳酸菌。
腸内細菌が変わることで、体質改善はもちろん、性格や人生までも大きく変わると言われ、腸は第二の脳としても有名ですが、実際は脳よりも先に最初に誕生する臓器で、人体の中でも最も大事な部分です。
この腸内細菌を整えるのに乳酸菌は有効的ですが、菌類も胃酸によって死滅してしまうものが多く、腸まで生きたまま届くことが重要です。
LGC菌など、最近は生きたまま腸まで届く菌がヨーグルトなどでも有名ですが、これらは1ccに1,000万個以上いないとヨーグルトとしても認められないそうです。
ところが、通常のミキには1億個以上ものLGC菌がいて、腸内環境を改善するにはぴったりの天然サプリメントのようなもの。
田町さんは、ご自身が重度のアトピーが大人になって発症したにも関わらず、奄美大島のミキや自然食を実践することで、8年で完治させた経験があり、これらの大切さを全国の人々に伝えて活動しています。
奄美大島の地元の生産者より、その種菌を今日まで長く繋いできており、砂糖も使わない究極のミキもオリジナルで完成させました。
その田町さんの種菌のミキには、なんとLGC菌は1ccに29億個!
ケタ外れの最強乳酸菌を持つ人物としても知られ、この世界最高峰の乳酸菌ミキをご縁ある方々に分けて、作り方も伝授しております。
お米とサツマイモ、そして美味しい水が揃えば、ミキはどこのエリアでも生み出せることができる、古代の日本からの叡智。
この先、どんな危機があっても、近くにあるもので、必要最低限どころか、最高峰の栄養、エネルギーを賄うのは極めて重要なこと。
ミキには、古代からの叡智を引き継ぐだけでなく、これからの日本、世界において必要なヒントが多く隠されています。
「いつか八ヶ岳でもミキ作りをしたい」
というビジョンは持っていましたが、なんと日本で最も有名なミキ伝道師の田町さんが、7月に八ヶ岳へ移住。
そして、一緒にミキ作りを八ヶ岳、そして日本全国へさらに広めていきましょうと意気投合しました。
そんなタイミングで宇宙学校で講師としてお招きし、早速、それぞれの地域に29億個/1ccの最強乳酸菌が草分けされて広がって行きました。
そして、ミキには
「赤碗の世直し」
という不思議な逸話が残されています。
かつての縄文時代から弥生時代へと変遷する中、調和の世界から奪い合いの争いの世界へとなり、世が乱れたことを懸念して、ヤマトの国の人たちが、南方の島アマミに集まりました。
そこで赤いお碗にミキを入れ、酌み交わし、ヤマトの知性とアマミの霊性を分かち合って、世直しをしようと決意した物語。
ミキは世が荒れた際、縄文古来からの原点へ立ち戻り、すべてを元に戻す神の働きが発動されるもの。
だからこそ神と人を繋ぐ存在として、古代よりお供物として重宝されていたのかもしれません。
今もまた、時代は違えども、ヤマトの国は乱れに乱れ、再び令和の世直しをするタイミング。
八ヶ岳から1つの雛形としての祈りをミキ作りを通して発信できたらと思っています。