今年も24枚の田んぼ、合計12,000坪の田植えが始まりました。
手植えは、その内4分の1ほど。
第一弾となるのは、八ヶ岳宇宙学校の講座であり、週末に青空広がる絶好の田植え日和の中、今年最初の手植えが始まりました。
スペシャルゲストは、能楽小鼓方大倉流16世宗家であり、59歳の若くして人間国宝となった大倉源次郎先生。
2017年、僕をインドへ連れ行ってくれたり、立場関係なしに、日頃からとてもお世話になってますが、わざわざ志願されて田植えをご一緒に。
というのも、日本の伝統芸能である”能”と”農”は、とても縁が深いもの。
かつて田植えには、その村のお囃子部隊が傍にいて、その奏でる囃子に合わせて田植えをしたもの。
陸稲から水田へと切り替わり、稲作の拡大と共に日本全国に人口と文明が広がっていきましたが、その背景には能と農と神社が関わっています。
そんな源次郎先生の講話も聴ける贅沢な田植え祭。
その中で面白かったのが、新米のお話。
諸説あるものの、職人などの世界で言われる
「新米」
は、未熟であることの例えですが、一昔前の日本は、お米も新米は未熟米であり、熟した古米、古古米が当たり前だったとか。
だから
「未熟で食えない新米」
として、新人を呼ぶようになったと。
今はお米の新米といえば、みずみずしくて重宝されますが、昔は違っていたのですね。
お寿司屋さんは古米を未だに使いますしね。
源次郎先生が昨年出した
「能から紐解く日本史」
という本。
これは能の基礎をとてもわかりやすく学べて、さらに
「へぇー」
と思うことばかりの日本史の様々な真実が解説されています。
ユダヤのことも大変詳しく、博識な大倉源次郎先生の新刊本、とてもオススメなので是非ご一読ください。