那須が誇る磐座霊石
「殺生石(せっしょうせき)」
が割れる。
那須温泉にある溶岩石の殺生石は、周囲が火山性ガス噴出しているエリアにあり、昔から
「生き物を殺す石だ」
と恐れられていた。
そして、ここは
「九尾の狐」
が封印されていることで知られている。
狐の霊力は、尻尾の数で決まり、九尾の狐と言えば、眷属(神様の使い)の中でも最高ランクの神獣。
その力は、一国をも滅ぼすともいわれ、主に王の妃などに取り憑き、中国では、妲己のいた殷を滅ぼし、その後の周の国も滅ぼした。
インドやベトナム、アジア各国に九尾の狐の伝説は残り、日本でも有名なのが、平安末期に九尾の狐が美女に化けて鳥羽上皇を殺害しようとした伝説。
寸前のところで、陰陽師の安倍泰成に見破られて逃走し、その後、那須の地で石になり、その一部が封印されているのが、この殺生石。
松尾芭蕉が訪れて詠んだ句もあり、今日では、しめ縄も巻かれて厳重に管理されつつも、町の観光名所となるほど有名ですが、その殺生石が3月5日にパッカリと真っ二つに…。
「九尾の狐が…」
と心配する声がニュースでも報じられています。
まず、九尾の狐は、まるで悪の総大将のような化物扱いをされていますが、もともとは神に最も近い高貴な存在であり、古代は平和の世を示す象徴と言われていた。
国を滅ぼすことが悪名となるきっかけですが、そもそも歴史とは勝者の歴史であり、国という存在も見方によって良し悪し。
新しいもの生み出す時に時に古きものも壊す必要があり、破壊神シヴァのように、破壊と再生も役割としてあります。
本当に九尾の狐が解き放たれたのであれば、それはより平和で調和的な世の中へ向かうための流れでしょうが、そのプロセスの中で大きな変化は避けられないことでしょう。
エリア的にも火山を守ってきている要素もあり、この霊石が割れるとなれば、大地もまた動くことでしょう。
春分以降、世の中は大きく動きそうです…。
そして、僕もまたイスラエルのガリラヤ湖の山の上で、九尾の狐と出逢っている。
この九尾の狐とイエス・キリストが、いかに関係が深いかは、まだあまり知られておらず、日本の稲荷神社とも繋がる。