烏帽子山には
「雲見浅間神社」
という浅間神社がありますが、全国2,000社ほどある浅間神社のほとんどが
「コノハナサクヤヒメ」
を祀っているのに、この雲見浅間神社は極めて珍しく
「イワナガヒメ」
のみを祀っています。
コノハナサクヤヒメの姉とされるイワナガヒメ。
姉妹でセットで嫁に出され、美しいコノハナサクヤヒメに対して、醜いことから、ニニギノミコトに追い返されたイワナガヒメですが、実は
「醜い=見にくい」
見えにくい、目には見えない世界、高次元を司る女神とも。
八ヶ岳も、山の御神体は、イワナガヒメであり、里宮もイワナガヒメが御神体。
雲見浅間神社は、烏帽子山(162m)の山頂に御嶽浅間宮という奥宮がある。
そこにイワナガヒメが祀られているだけでなく、そこには1人の男神の肖像画も。
「天火明饒速日神(アメノホアカリ ニギハヤヒ)」
と書かれており、ここにはなぜか出雲王であったニギハヤヒも祀られている。
僕の行く先々でニギハヤヒと遭遇する確率はハンパではないですが、ここでも天照(アマテル)ニギハヤヒと出逢うとは…。
雲見浅間神社は、静岡県賀茂郡松崎町雲見にあり、3500年前の出雲からやってきたニギハヤヒは賀茂族で、京都の上賀茂神社が、かつてのコミュニティの最初の拠点。
伊豆と出雲、イワナガヒメとニギハヤヒ。
大事なキーワードがたくさんシンクロする西伊豆ご神事。