出イスラエル記エピソード3「再び聖地エルサレムへ」

出イスラエル記エピソード3
「再び聖地エルサレムへ」

9/11(日)から、突如として

「隔離解除」

となった31名。

4日目にして、初めてホテルの朝食会場に足を運ぶことができ、これまでの監獄食のような生活からは一転、豪華なモーニングを満喫。

何より堂々と外の空気を吸ってお日様の光を浴びられるのが、こんなに有難いとは。

とはいえ、まだ2名は檻の中。

その理由は、1名は隔離前アンケートの際に持病があることから慎重に判断されているものらしく、とはいえ現時点ではコロナの症状もなく元気であるため、早く隔離解除してと要望を継続。

妻に至っては

「weak positive(弱い陽性)」

という理由であり、なんとそもそも陰性ではないものの、陽性とも言い切れない、そもそも隔離する必要のない状態なのに隔離されているとか。

「は?それなら早く解放してくれ!」

と、あまりにも理不尽な謎の隔離であるものの、
一度隔離してしまったら、簡単には解除できず、保健省も理由をしっかり調べてから解除するとのこと。

聖なる33名にするために、神様は意地でも無茶したようだ。

「もう、エルサレム観光&PCR検査行きのバスが来ちゃうよ〜」

と諦めかけていたところ、バスが遅刻すると連絡があり、その遅刻のお陰でギリギリ残された2名も隔離解除。

「果たして、あの抗原検査は一体なんだったんだ?」

と思う大逆転のドタバタ劇にて、なんと33名全員がいきなり大解放、そしてエルサレムへリベンジ。

「今日は13時30分〜14時30分までなら神殿の丘へ入れます」

ガイドさんからの耳寄り情報。

神殿の丘。

あのエルサレム旧市街のシンボルとも言える

「岩のドーム(黄金ドーム)」

のある敷地内であり、ユダヤ教にとっては、かつてユダヤの祖アブラハムが神の命令に従い、息子イサクを献げようとしたモリヤの丘。

そして、3,000年前ダビデ王がそこに契約の箱を置き、その子であるソロモン王が神殿(第1神殿)を建てた聖地の中の聖地。

今はイスラム教の3番目の聖地としてイスラム教の管理下に置かれ、入場できる曜日、時間帯も厳格に制限されています。

僕も7回イスラエルを訪れて1度しか入ったことがなく、その1度の入場も同行したメンバーのうち、1人が黄金ドームにちょっと手を合わせて祈った仕草だけで

「他の神を崇めるな!お前ら全員出て行け!早く、今すぐ出ろ!」

と、銃を持った警備隊が激怒して早々に追い出されました。

ここがある意味、世界の宗教戦争の中心地であり、ここが聖書が脚本となっているこの文明の核となる場所。

ユダヤ人はこの最大の聖地には入れず、だからこそ最も近づける嘆きの壁で祈って嘆く。

それだけ、この神殿の丘は磁場のエネルギーも特殊で国そのものが聖地イスラエル、聖地エルサレムの中でも聖地の中の聖地。

そこに再び入れる、、、かも。

あいにく大渋滞のエルサレムではバスの到着もギリギリ、セキュリティチェックもギリギリで、なんとか14時30分ピッタリに滑り込みセーフで神殿の丘に。

僕らの後ろのグループはシャッターがガシャン状態。

僕らも入ったものの、すぐに

「もう時間だ!早く出ろ」

の掛け声ラッシュでしたが、ここまで来たら粘りに粘って怒られながらもギリギリまで滞在。

囚われの身から、いきなり最終ステージへワープしたようなボーナスタイムでしたが、ここにあの経験をしたメンバーで来れて感無量。

そして、キリストが十字架を背負って歩いた道

「ヴィア・ドロローサ(苦難の道)」

も歩み、ゴルゴダの丘と言われる聖墳墓教会(キリストの墓)へ。

最後は、山自体が磐座とも言われるオリーブ山からエルサレムの街を見下ろす。

怖いくらいに順調に進む、解放後のエルサレム。

あとはPCR検査のみ、順調に夕方に指定の施設に出向くと、なぜが入口のセキュリティスタッフが、我々グループを入れてくれない。

「確認が取れるまで待て」

と、待たされること20分以上、ようやく中に入ってPCR検査場に向かうと

「つい先ほど営業は終了し、スタッフは帰った」

と…。

予約もしていたのに、しかも時間通りに着いたのに入れてもらえず、帰るとは日本では考えられない出来事ですが、ここはイスラエル。

今更どうこう言っても通用せず、ここから急遽夜遅くまでPCR検査をやってくれるテルアビブの都市へ1時間以上もかけて移動。

PCR検査は、結果が出るのに半日以上かかり、その結果を見てからでないと航空券の予約が出来ない。

この日に受けられないと、どんどん帰国できる日が遅れてしまう。

ということで、晩ご飯も食べず、20時ピッタリににテルアビブのPCR検査場へ到着すると、何やらスタッフがバタバタと。

「20時から30分夕食休憩です」

と。

神殿の丘まではギリギリセーフが続きましたが、PCR検査はなぜがギリギリアウトが続く…。

「それでも受けられるなら」

ということで、気長に休憩が終わるのを皆で待ち、33名無事にPCR検査を終えたのは22時近く。

「後の結果は神のみぞ知る」

ということで、PCR検査の結果はさておき、全員が解放され、全員でPCR検査を受けられたことになんだか1つの大きなミッションクリア感。

検査結果は14時間以内にわかるという。

その結果

○陰性者→大至急でチケットの手配(ただし人数によって便や最悪日にちも分かれる)

△陽性者→もうPCR検査は不用で13日以降(陰性者の1日遅れ)に帰れるように日本大使館が特別対応する

いずれにしても全員がイスラエルから帰れる目処が立つ。

ただ1人まだトルコに乗り残され中であり、夫婦で参加の奥様側だったので、ご主人がイスラエルを出れる時点でトルコに残りケアをすると最優先の搭乗順位に。

PCR検査後、夜遅くにホテルに戻り、疲れ切って倒れるように寝たのも束の間、朝5時に日本から連絡。

「検査結果がもう出ました」
「20名が陰性で13名が陽性でした」

(もう抗原検査の結果もいい加減だなぁ)

と内心思いつつ、これから緊急のチケット手配に。

検査結果が早かったので、席があれば当日の便でイスラエルを出られると。

こうして20名が陰性でしたが、夫婦や家族で参加されてるメンバーは、陽性者のために残る陰性者も2名いて、先発チームは18名に決定。

飛行機も幸いすべて一緒に取れました。

ただ、奥様1人をトルコに残しているご主人はさらにまた早い便を個別に手配してタクシーで一足先に旅立つ。

もはやここまで来ると日本の現実生活は記憶から完全に消え、このメンバーと遥かに長い期間を共に過ごしていた現実だったような異常な意識となっており、この激動を共に過ごしたメンバーと最後のお別れ。

そうこうしていると、再び僕の元に連絡が入り

「人数が多く日本大使館の対応が間に合わず、陽性者は13日ではなく、さらに1日遅れの14日の出発となります」
「おまけに本日夕方までにテルアビブにある日本大使館へパスポートのコピーなど直接届ける必要があり、大至急で陽性者のパスポートのコピーを集めて、使いのスタッフが来たら渡してください」

最後の最後までスレスレミッションは終わらず

「緊急!陽性者はパスポート持参でロビー集合」
「やはり滞在が1日延びてしまうことになりました」

と呼びかけ、ホテルと協力してパスポートのコピーを取り、ギリギリで手続きも間に合う。

さて、ここに来てPCR検査が遅れに遅れたことが吉となる。

PCR検査の陰性証明は

「検査から72時間以内にイスラエルを出国すること」

という条件があり、陽性者は大使館特例で不用なものの、家族と時間調整で残った2名は72時間の滞在期限がある。

11日夜に検査を受けたので、その期限は14日夜まで。

最初から13日に陽性者も出国出来れば大した問題ではありませんでしたが、もし逆にエルサレムで11日夕方に間に合ってPCR検査を受けられていたなら、残った家族は14日夜の出国には期限切れで間に合わず、家族一緒に帰れなかったかもしれない。

一見、運が悪いと思える出来事も、ちゃんと後から意味のある必要な時間調整。

だいぶ慣れてきたので、いちいち一喜一憂はしなくなりましたが、もうさすがにこの振り回され方は疲れ果てる。

このようにして、無事に先発チーム17名は12日夜の便でイスラエルを経ち、トルコも無事に通過して13日夜に羽田へ。

後発隊も無事にイスラエルを出ることができ、トルコも通過したようで、今晩無事に帰国予定。

あとはトルコの2人か無事に帰れたら長い長い僕らの出イスラエル記の旅は終わる。

もはや大冒険。

前半のキブツ見学、ガリラヤ湖の教会巡り、死海でプカプカ、そのどれも素晴らしい旅でしたが、激動の後半ですべて吹っ飛ぶ。

でも、多くの人が

「この旅がしたくて参加したんだと思います!」

と、体験したくても2度と出来ない、しおりには載っていない裏ツアーを大満足してくれたことは救い。

我が人生、普通に生きたくても常に高いハードルが置かれていますが、今回はまたスーパーハードでありました。

それもそのはず、今ユダヤは6,000年の歴史を揺るがす大きな節目のタイミングを迎えており、9月26日の新月から始まるユダヤ暦5783年の新年からは

「人類大解放」

が始まる。

古き聖書の物語もクライマックスであり、いよいよ2,000年や4,000年の周期も超え、創成期以来の大解放。

その意味は、自らを縛り付けていた奴隷意識の解放でもあり、その意識変容から現実の地球人類解放にも繋がる。

詳しくは、明日配信のやつはメルマガでお伝えします。

そして、解放後の新年最終のツアーが11月1日より懲りずにスタート。

こちらは期限早まって9月25日まで。

10月から航空券がかつてないほど上がるとのことで、とりあえず9月で締め切ることにしました。

このまま円安や燃油代、航空券代が高騰し続けると、もはやイスラエルはコロナとは別でもうしばらくは行けそうもありません。

本日WHOもコロナは終息に入った声明を出したので、日本も11月には大混乱も招くPCR検査の陰性証明条件を破棄してくれることを期待。

この出イスラエル記を聞いて

「なんて恐ろしいツアー」

と思った人は絶対にやめた方が良く

「羨ましい」

と思った方は、間違いなくイスラエルから歓迎されてますので是非この機会に。

テトラッド(世紀末に聖書に出る日蝕と月蝕の合図)、予言された70回目のヨベルの年、本当にもうすぐ、このイスラエルへ頻繁に通う役割も終わりを迎えそうな雰囲気に…。